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仏像販売 - 勝楽尊(チャクラサンヴァラ)


無上瑜伽タントラの秘密仏(ヘールカ)


46735-仏教仏像「勝楽尊(チャクラサンヴァラ)」


チベット密教の守護尊である秘密仏「勝楽尊(チャクラサンヴァラ)」の銀製仏像です。この種の尊像としては小さいサイズながら、複雑で細かくとても精巧な造形となっています。素敵なお厨子などに納めて飾れば、秘仏らしい雰囲気がよりお楽しみいただけます。また、この種の銀製仏像は珍しく、妖艶な白銀の輝きは、観る者をさらに崇高な気持ちへと誘ってくれることでしょう。当店オススメの逸品です。

勝楽尊(チャクラサンヴァラ)は後期密教経典「無上瑜伽タントラ」の母タントラ経典の一種「サンヴァラ・タントラ」の本尊です。女神崇拝の影響を強く受け、妃(ヴァジュラ・ヴァーラーヒー)を抱いた姿で表されます。畏怖の形相でチベットの僧侶を守る守護尊(イダム)として古来より篤く信仰されてきました。

この仏像を見るとお分かりのとおり、如来や菩薩のような慈愛の表情は一切なく、目尻を吊り上げ、カッと目を見開き、牙を剥き出した恐ろしい忿怒(ふんぬ)相が強調されています。背後に燃え盛る火炎が、さらに忿怒(ふんぬ)の表情を強調しています。4つの顔と12本の腕をもつ四面十二臂の姿で、各手には金剛杵をはじめ金剛鈴、三叉戟や髑髏杯、ヒンドゥー教のブラフマー神の頭部などをもち、両足でもヒンドゥー教のバイラヴァ神とカーララートリ女神を踏みつけています。これは、仏教のヒンドゥー教への優位を表すものといわれています。

「サンヴァラ」には「優れた楽しみ」との意味もあり、絶対者と合一する宗教的な法悦の境地を、性的な合一の快楽をもって比喩的に表現しているともいわれます。また、この仏像のように夫婦の交わりという「性的」な要素や「非日常的」あるいは「不浄なもの」とみなされている要素を悟りを得るための手段としてあえて積極的に取り入れているのが後期密教の大きな特徴です。

沢山の手をもち、恐ろしげでありながらエロチックであるその姿は、観る者の心に大きな衝撃を与えます。しかしながらその姿形には、私たちが悟りへ至るための仏教理論の精髄が込められているのです。

無上の歓喜を貴方へ…神秘的なほとけさまを貴方の守り本尊にいかがでしょう。

■サイズ:高さ150mm x 幅110mm x 奥行50mm
■材質、仕上げ:銀製、彫金仕上げ


税込価格:¥410,400

(本体価格:¥380,000)


※この仏像は限定1点ものです。ご注文の前に、必ず在庫確認の問合せをお願いいたします。


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46735-仏教仏像「勝楽尊(チャクラサンヴァラ)」

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解説:勝楽尊(チャクラサンヴァラ)


■勝楽尊(チャクラサンヴァラ)は後期密教経典「無上瑜伽タントラ」の母タントラ経典の一種「サンヴァラ・タントラ」の本尊です。女神崇拝の影響を強く受け、妃(ヴァジュラ・ヴァーラーヒー)を抱いた姿で表されます。畏怖の形相でチベットの僧侶を守る守護尊(イダム)として古来より篤く信仰されてきました。
■代表的な姿は、身体は青黒色で4つの顔と12本の腕をもつ四面十二臂で、前述のように忿怒相で妃を抱いた姿で表されます。4つの顔は三眼でそれぞれ色が異なり、青黒・緑・赤・黄色で表されます。
■5本の右手で金剛杵(ヴァジュラ)・ダマル太鼓(でんでん太鼓)・斧・刀・三つ又の矛(三叉戟)を持ち、5本の左手で金剛鈴・先端にドクロがついた杖(髑髏杖)・血の満たされた頭蓋骨の容器(カパラ)・羂索・ヒンドゥー教のブラフマー神の頭を持っています。そして、残りの一対の両手で象皮を羽織っています。これらの持物はヒンドゥー教のシヴァ神の持物が密教に取り入れられたものであるといわれています。さらに、チャクラサンヴァラは両足でヒンドゥー教のバイラヴァ神とカーララートリ女神を踏みつけており、これは仏教のヒンドゥー教に対する優位を意味するものとされています。
■チャクラサンヴァラを中尊とするマンダラでは、中尊と妃の周囲に同心円上にインド各地の霊場の24人の女神(ダーキニー)たちがずらりと並んでいます。女神崇拝の影響を受けた秘密仏の所以かもしれません。


※歓喜仏、忿怒尊、護法尊:商品一覧





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